anthropics/claude-code

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主な特徴

  • 自然言語でコーディング指示が可能（「このバグを修正して」「この機能を実装して」など）
  • ターミナル内で直接動作し、ファイル編集やコミット作成などの直接的なアクションが可能
  • コードベース全体を理解し、適切なコンテキストで作業を実行
  • リアルタイムの対話型開発支援（作業中のClaudeに追加指示を送信可能）
  • 画像解析機能（UIモックアップやダイアグラムからコード生成）
  • タスク管理機能（Todoリストで複雑なタスクを整理）
  • 会話の継続・再開機能（--continue、--resumeオプション）
  • MCP（Model Context Protocol）による拡張可能性
  • エンタープライズ対応（セキュリティ、プライバシー機能内蔵）
  • Web検索機能でリアルタイムの情報取得が可能

リポジトリ解析: anthropics/claude-code

基本情報

  • リポジトリ名: anthropics/claude-code
  • 主要言語: PowerShell
  • スター数: 22,461
  • フォーク数: 1,232
  • 最終更新: 最新バージョン1.0.51（活発に更新中）
  • ライセンス: Anthropic Commercial Terms of Service（独自ライセンス）
  • トピックス: AI-powered coding tool, terminal-based development, natural language programming, code automation

概要

一言で言うと

Claude Codeは、ターミナル上で動作し、自然言語でコードを書いたり、デバッグしたり、gitワークフローを処理できるAIコーディングアシスタントツールです。

詳細説明

Claude Codeは、Anthropic社が開発したエージェント型コーディングツールで、開発者がアイデアをより速くコードに変換できるよう支援します。ターミナル内で直接動作し、コードベースを理解し、自然言語コマンドを通じて様々な開発タスクを実行できます。ルーチンタスクの実行、複雑なコードの説明、gitワークフローの処理など、開発者の生産性を大幅に向上させることを目的としています。

主な特徴

  • 自然言語でコーディング指示が可能（「このバグを修正して」「この機能を実装して」など）
  • ターミナル内で直接動作し、ファイル編集やコミット作成などの直接的なアクションが可能
  • コードベース全体を理解し、適切なコンテキストで作業を実行
  • リアルタイムの対話型開発支援（作業中のClaudeに追加指示を送信可能）
  • 画像解析機能（UIモックアップやダイアグラムからコード生成）
  • タスク管理機能（Todoリストで複雑なタスクを整理）
  • 会話の継続・再開機能（--continue、--resumeオプション）
  • MCP（Model Context Protocol）による拡張可能性
  • エンタープライズ対応（セキュリティ、プライバシー機能内蔵）
  • Web検索機能でリアルタイムの情報取得が可能

使用方法

インストール

前提条件

  • Node.js 18以上
  • npm（Node.jsに付属）
  • git（gitワークフロー機能を使用する場合）
  • 対応OS: macOS、Linux、Windows（Git for Windows必須）

インストール手順

# npmを使用してグローバルインストール
npm install -g @anthropic-ai/claude-code

# インストール確認
claude --version

基本的な使い方

Hello World相当の例

# プロジェクトディレクトリに移動
cd /path/to/your/project

# Claude Codeを起動
claude

# 簡単なタスクを実行
> "README.mdファイルを作成して、このプロジェクトの説明を書いて"

実践的な使用例

# ワンタイムタスクの実行
claude "この関数にユニットテストを追加して"

# バグ修正
claude "TypeError: Cannot read property 'length' of undefined というエラーを修正して"

# コード説明
claude -p "src/auth.jsの認証フローを説明して"

# gitコミット作成
claude commit

# 前回の会話を継続
claude -c

高度な使い方

# 複雑なタスクで思考モードを使用
claude
> "think harder: 新しいマイクロサービスアーキテクチャを設計して"

# 画像からコード生成
claude
> "@mockup.png このUIモックアップに基づいてReactコンポーネントを作成して"

# カスタムシステムプロンプトで起動
claude --system-prompt "あなたはTypeScriptの専門家です"

# SDKを使用した統合（TypeScript）
import { query } from "@anthropic-ai/claude-code";

for await (const message of query({
  prompt: "データベーススキーマを最適化して",
  options: { maxTurns: 5 }
})) {
  console.log(message);
}

ドキュメント・リソース

公式ドキュメント

  • README.md: 基本的な概要、インストール方法、データ収集ポリシー
  • 公式ドキュメントサイト: https://docs.anthropic.com/en/docs/claude-code/overview
    • Overview: Claude Codeの概要と主要機能
    • Quickstart: 基本的な使い方とコマンド
    • Settings: 設定ファイルと環境変数
    • SDK: TypeScript/Python SDKの使用方法
    • Common Workflows: 拡張思考、画像貼り付け、会話再開
    • Hooks: カスタムフックによる拡張

サンプル・デモ

  • examples/hooks/bash_command_validator_example.py: Bashコマンドバリデーターフックの実装例（grepをripgrepに変換）
  • demo.gif: README内のデモアニメーション（基本的な使用フロー）

チュートリアル・ガイド

  • 公式クイックスタートガイド
  • SDKドキュメント（TypeScript/Python）
  • フックシステムドキュメント
  • MCP（Model Context Protocol）統合ガイド

技術的詳細

アーキテクチャ

全体構造

Claude Codeは、ターミナルベースのCLIツールとして実装されており、AnthropicのAI APIと通信してコーディングタスクを実行します。Node.js上で動作し、ローカルファイルシステムへの直接アクセスと様々な開発ツールとの統合を提供します。

ディレクトリ構成

claude-code（公開リポジトリ）/
├── README.md           # プロジェクト概要
├── LICENSE.md          # ライセンス情報
├── CHANGELOG.md        # 変更履歴
├── SECURITY.md         # セキュリティポリシー
├── Script/             # スクリプトファイル
│   └── run_devcontainer_claude_code.ps1
├── examples/           # 使用例
│   └── hooks/          # フック実装例
└── demo.gif            # デモアニメーション

主要コンポーネント

  • CLIインターフェース: 対話型プロンプトとコマンドライン引数の処理

    • Vimバインディングサポート
    • タブ補完機能
    • 履歴管理（Ctrl+R）

  • ツールシステム: ファイル操作、コード編集、実行環境との統合

    • Bash: シェルコマンド実行（権限制御付き）
    • Read/Write/Edit: ファイル操作
    • WebFetch/WebSearch: Web情報取得
    • NotebookEdit: Jupyterノートブック編集
    • TodoWrite: タスク管理

  • 会話管理: セッション保存、継続、圧縮機能

    • ローカルストレージによる履歴管理
    • 自動圧縮機能（会話が長くなった場合）

  • 拡張システム:

    • Hooks: ツール実行前後のカスタム処理
    • MCP: Model Context Protocolによる拡張
    • カスタムスラッシュコマンド

技術スタック

コア技術

  • 言語: Node.js 18以上（TypeScript/JavaScript）
  • パッケージ配布: npm（@anthropic-ai/claude-code）
  • AI API: Anthropic Claude API（Sonnet 4、Opus 4モデル）
  • 主要ライブラリ:
    • TypeScript SDK: プログラマティックな統合用
    • Python SDK (claude-code-sdk): Python環境での統合

開発・運用ツール

  • ビルドツール: npm/Node.js標準ツール
  • 認証:
    • Anthropic API Key
    • Claude Max/Pro サブスクリプション
    • Amazon Bedrock統合
    • Google Vertex AI統合
  • モニタリング: OpenTelemetry統合
  • セキュリティ:
    • HackerOne脆弱性開示プログラム
    • macOS Keychainによるキー管理

設計パターン・手法

  • エージェント型アーキテクチャ: 自律的にタスクを計画・実行
  • ツールベース設計: 各機能を独立したツールとして実装
  • イベント駆動: フックシステムによる拡張可能な処理フロー
  • ストリーミング処理: リアルタイムな応答表示
  • 権限ベースセキュリティ: ツール実行前の権限確認

データフロー・処理フロー

  1. 入力受付: ターミナルまたはSDK経由で自然言語コマンドを受信
  2. コンテキスト構築: 現在のディレクトリ、ファイル内容、会話履歴を収集
  3. AI処理: Anthropic APIにリクエストを送信
  4. ツール実行計画: AIが必要なツールと実行順序を決定
  5. 権限確認: 危険な操作については事前にユーザーに確認
  6. ツール実行: ファイル編集、コマンド実行などを実施
  7. 結果フィードバック: 実行結果をAIに返し、必要に応じて追加処理
  8. 出力表示: 最終結果をターミナルに表示

API・インターフェース

公開API

TypeScript SDK

  • 目的: プログラマティックにClaude Codeを統合
  • 使用例:
import { query, type SDKMessage } from "@anthropic-ai/claude-code";

const messages: SDKMessage[] = [];
for await (const message of query({
  prompt: "Refactor this function to use async/await",
  abortController: new AbortController(),
  options: {
    maxTurns: 3,
    systemPrompt: "You are a TypeScript expert"
  },
})) {
  messages.push(message);
}

Python SDK

  • 目的: Python環境での統合
  • 使用例:
import anyio
from claude_code_sdk import query, ClaudeCodeOptions

async def main():
    async for message in query(
        prompt="Add type hints to this Python code",
        options=ClaudeCodeOptions(
            max_turns=3,
            working_dir="/path/to/project"
        )
    ):
        print(message)

anyio.run(main)

設定・カスタマイズ

設定ファイル

// ~/.claude/settings.json
{
  "theme": "ansi",
  "vimMode": true,
  "autoAccept": false,
  "cleanupPeriodDays": 30,
  "hooks": {
    "PreToolUse": [
      {
        "matcher": "Bash",
        "hooks": [
          {
            "type": "command",
            "command": "python3 /path/to/validator.py"
          }
        ]
      }
    ]
  },
  "mcpServers": {
    "myServer": {
      "command": "node",
      "args": ["/path/to/server.js"]
    }
  }
}

拡張・プラグイン開発

  • Hooks: PreToolUse、PostToolUse、Stop、SubagentStopイベントでカスタム処理
  • MCP（Model Context Protocol）: カスタムツールやリソースの追加
  • カスタムスラッシュコマンド: .claude/commands/ディレクトリにMarkdownファイルを配置

パフォーマンス・スケーラビリティ

パフォーマンス特性

  • ストリーミング応答によるリアルタイムフィードバック
  • メモリ効率の最適化（v1.0.28での改善）
  • 自動会話圧縮機能（80%警告閾値）
  • 起動パフォーマンスの改善（v1.0.18）

スケーラビリティ

  • 大規模コードベースでの動作に対応
  • 並列ツール実行による効率化
  • Git worktreeを使用した並列作業サポート
  • ローカルストレージによる履歴管理

制限事項

  • Node.js 18以上が必要
  • ターミナル環境が必要（GUI非対応）
  • API使用制限（Anthropicのレート制限に準拠）
  • ファイルサイズ制限（大きな画像は自動リサイズ）
  • Web検索は米国内のみ利用可能

評価・所感

技術的評価

強み

  • 自然言語による直感的な操作が可能で、プログラミング初心者でも使いやすい
  • ターミナル統合により、開発環境を離れることなく作業が完結
  • コードベース全体を理解した上での適切な提案と実装
  • リアルタイムの対話機能により、作業中の修正指示が可能
  • 拡張性が高く、Hooks、MCP、SDKによるカスタマイズが充実
  • エンタープライズ対応のセキュリティとプライバシー機能

改善の余地

  • ソースコードが公開されていないため、内部実装の詳細が不明
  • PowerShellがメイン言語として表示されているが、実際はNode.jsベース
  • ライセンスが独自のCommercial Terms of Serviceで、オープンソースではない
  • Web検索機能が米国限定

向いている用途

  • 新機能の実装やプロトタイプ開発
  • バグ修正とデバッグ作業
  • コードリファクタリング
  • テストコードの自動生成
  • ドキュメント作成と更新
  • コードレビューとベストプラクティスの適用
  • 定型的なタスクの自動化

向いていない用途

  • セキュリティクリティカルなコードの自動生成
  • 完全オフライン環境での使用
  • ソースコードのカスタマイズが必要な場合
  • GUI統合が必要なワークフロー

総評

Claude Codeは、AIペアプログラミングツールとして非常に完成度が高く、開発者の生産性を大幅に向上させる可能性を持っています。自然言語でのコーディング指示、リアルタイムの対話機能、豊富な拡張機能など、実用的な機能が充実しています。特に、ターミナル内で完結する設計は、既存の開発ワークフローにシームレスに統合できる点で優れています。ただし、クローズドソースであることと、有料サービスであることは考慮すべき点です。